防災<BOSAI>をデザインする
2025/07/11
2025年4月13日より、日本では大阪・関西万博が開催されています。
弊社で提案した「BOSAIユニバーサルデザインハンドブック」は、ユニバーサルサービスにおける提案物品としての有効性が認められ、万博への協賛が決定しました。
こちらはスタッフ専用のものですが、実際に配布されているハンドブックです。
「防災」は日本で培われた命を守る知恵・文化です。
周知されて久しい日本発の「MANGA」同様に、「防災」も「BOSAI」として世界へ発信すべき文化のひとつであることは疑う余地もありません。しかし日本語特有のやわらかなニュアンスは、日本語以外の言語に言い換えるとなかなか伝わりにくいものです。
そこで目指したのが、「防災」をシンボル化することでした。
先日開催しましたBOSAIロゴマークデザインコンペティションは、現段階で思いつく範囲での「防災をデザインする」という取り組みの集大成でもありました。
赤表紙、万博スタッフ用BOSAIハンドブック<消防・防災>の1ページです。
インデックスが入っていることによって目的のページを素早く探すことができます。また糸綴じ製本のおかげで360度開くことが可能です。屋外で使用するハンドブックには高い操作性が必要です。弊社が長年向き合ってきた手帳の製本技術が活きる箇所でもあります。
こちらは青表紙、万博スタッフ用BOSAIハンドブック<医療・救護>の1ページ。
ピクトグラムやイラストを多用して、どんな状態でも指さしでコミュニケーションがとれることを目指しました。発災時を想定すると、コミュニケーションにためらう1秒が命を分けても不思議ではありません。ユニバーサルデザインを駆使することで、誰にとっても使いやすいものとなっています。
これまでの経緯、取り組みの解説、ロゴマークに対する思いをまとめたレポートもあります。
今回紹介している万博スタッフ用BOSAIハンドブックとは別に、万博一般配布用のBOSAIハンドブックも開発中です。